外貨準備における米ドル

数ある通貨の中でも、米ドルへの信用度を裏付けるものの1つに、世界の『外貨準備』の状況があると言えるでしょう。

外貨準備とは、各国の通貨当局が保有・管理している、緊急時など直ぐに利用できる準備資産のことで、『国民経済の貯金』などと呼ばれることもあります。急激な為替レートの変動時、それを抑えるために使用したり、他国への外貨建て債務の返済が通貨危機で困難になったりした場合などに、外貨準備が使われます。
日本では、財務省および日本銀行が外貨準備を保有しています。

 

国際通貨基金(IMF)公表のデータによれば、2016年の段階で、世界の通貨別外貨準備の金額の内、米ドルの占める割合は半数を超えており、ユーロなど他の通貨の倍以上の保有金額となっています。
そして2016年のみではなく、多少数値の変化はありますが、過去10年以上同じような状況が続いている模様です。

なぜ各国が米ドルを最も多く保有しているかという理由については、緊急時の資金として、世界の基軸通貨である米ドルを最も信用しているからだと考えられます。

 

米ドルも決して、完全無欠というわけではありません。
しかしユーロ・イギリスポンドなど他の通貨で、米ドルに取って代わる基軸通貨となり得るものがあるかどうかを、流通量や取引量などをふまえて考えた際、「米ドル以上に基軸通貨としてふさわしい」と誰もが名言できる通貨が現状存在しないことから、米ドルが相対的に最も信用されている基軸通貨と言えるでしょう。