ユーロと、ヨーロッパの国々の動向

ユーロ導入国とひとくちに言っても、本来はそれぞれ別の国家です。
そのためギリシャ以外のユーロ導入国の中には、現在のユーロ圏の体制について両手をあげて賛成しているわけではない国も少なくありません。

ギリシャのように支援の見返りとして緊縮財政を迫られた国以外にも、その支援額が巨額であることや、ユーロを導入しているせいで負担が増えてしまう場合もあることなどから、支援している側の国々のほうにも不満は表れている国もあるようです。

 

例えば同じ北欧にあるスウェーデンとフィンランドの例を見てみましょう。
スウェーデンはEU加盟国ですが、ユーロは導入していません。
フィンランドも同じくEU加盟国で、こちらはユーロを導入しています。
経済指標の1つである名目GDP(国内総生産)の伸び率をこの2ヵ国で比較してみると、ある研究によれば2012年頃までは様々な世界情勢を受けてほぼ似たような動きをしていますが、その後2015年頃までの約3年間はユーロを導入していないスウェーデンは上昇傾向に、逆にユーロ導入国のフィンランドは停滞傾向にあり、格差が生まれてきたとの見方もできるでしょう。

この要因として、ユーロを導入しているフィンランドはギリシャへの支援などをしなければならなかったり、自国だけで為替に関する政策が取りづらかったりなどがあったのに対し、ユーロを導入していないスウェーデンはその必要が無く対策がとれたからなどがある、という考え方もあります。
そのためフィンランドの中ではユーロ離脱も選択肢に入れたほうがよいのでは、との意見も出てきた模様です。

このような動きが見られるのは、フィンランドだけではありません。
もっとも2018年現在、早急なユーロ離脱を希望している国は無いようにも見えますが、必ずしも今後もそうだとは名言できず、各国の動向に注目していく必要があるでしょう。