生活習慣と虫歯予防

歯科衛生士の仕事のひとつである「歯科保健指導」は、実は歯磨きの仕方を指導することだけではありません。患者さんひとりひとりの生活状況などに合わせて、生活習慣全体について指導することが、業務内容として求められています。歯の健康をつうじて、患者さんのライフスタイル自体をより良いものとしなくてはならないのです。

そのためには、食事の内容やかみ方、食べ方など、さまざまな観点から予防に対してアプローチしていく必要があります。たとえば、間食が多いと虫歯になりやすいといいますが、これはまさにその通りです。口に食べ物が入ることで、口の中は酸性になります。酸性から中性に戻るのには、1時間ほど必要とされています。その前にまた食べ物が入ってくると、口のなかはつねに酸性のままになってしまい、歯の表面をじわじわと溶かしてしまうのです。また、寝る前に食事をしたり、口呼吸なども唾液の減少につながり、虫歯の原因となってしまいます。

このように、歯の健康のためには、歯磨き以外にも気をつけたいことがたくさんあります。歯科衛生士さんによっては、歯科医院のなかだけではなく、いろいろな場所に出向いて、子どもやお年寄りなどに指導をしている人もいます。